あつん、お誕生日おめでとうー☆
一日早いけど、お祝いしちゃいます。


初、敦望・・・というか、望敦??
どちらでも良いか。(笑

背景の花は敦盛草と山吹です。
敦盛草は、知っての通り、彼のイメージ花。
忘れないでとか、私を勝ち取ってと言う意味でしたね。
山吹は28日の誕生花の一つ。
花言葉は、「ずっと待っていました。」
何か・・・良いなと思いました。彼っぽい。



*ショートストーリー*
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「敦盛さん、私の世界ではその人の生まれた日に年を取るんです。
その日は誕生日って言って、その人が生まれてきた事を祝う日なんです。
だから、敦盛さん、今日は敦盛さんの誕生日なんですよ!」

突然駆け寄ってきたかと思うとにっこり微笑んで隣に座って
そんな事をいう彼女に敦盛は呆気に取られていた。

「そ、そうなのか・・・神子の世界は随分こちらとは違うようだ。」

誕生日と言われてもそんな風習の無いこの世界ではいまいちピンと来なかった。

「おめでとうござます、敦盛さん。私・・・敦盛さんに会えて嬉しいです。」

その言葉が何だかくすぐったくて足の上で組んでいた手に視線を落とした。
望美はこうしてたまに向こうの世界での事を教えてくれる。

「・・・・神子の世界は暖かいのだな。」
「暖かい?」
彼の言葉に望美は可愛らしく小首を傾げて聞いてくる。

「あ、ああ・・・その、心の暖かくなるような行事を沢山しているように思う。
誕生日・・・というのは一人一人にわざわざおめでとうと言う日なのだろう?」
「うん、あとは・・・生まれてきてくれてありがとうって。」

敦盛の言葉に付け足した。
すると彼は再び面食らった顔になって、それから優しく微笑んだ。
「神子、ありがとう。」

自分はもう、年を取る事はない。
けれど、こうして望美は敦盛が生まれた事を祝っている。

自分は甦ってしまって良かったのか、その存在意義を日々問い続けている彼にとって
それは大きな意味になる。

せめて・・・もう少しだけ、八葉としての役目が終わるまでは・・・・。
どうか、傍にある事を許して欲しいと願う。

微笑む彼女に、つい心の中で乞う。
答えは無いのは分かっているのに。


けれど、彼女は敦盛の頬にそっと触れると優しく微笑んだ。

「敦盛さん、これからもよろしくお願いします。」

そんな彼女の言葉に、声に、そして笑顔に・・・
敦盛はとても心が軽くなった気がした。

「神子の為なら・・・私は何でもしよう。こちらこそ・・・よろしく頼む、神子」

そうして二人は微笑んだのだった。

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ここまで読んでくださってありがとうございましたー♪